第4章 嵐:相葉雅紀
連れてこられた
人気のない、廊下あたり。
ドキドキと鼓動を打つなかで
相葉くんと目が合う。
「ねえ、ちゃん」
「な、なんですか」
きゅ、と握られた手から
ぐん、と熱が上がる。
「翔ちゃん、好きなの」
「え、な、んで?」
カタコトの返事に、
照れて頭をかく。
静かな空気が流れるなかで、
相葉くんが私を引き寄せ抱きしめた
「ず、っと。」
「…ん、」
「ずっと好きだったのに、
会えなかった。」
「…そっか。」
「本当は、言いたかった。」
そう言うと、私を離した。
「好きだよ、」
かき消そう、無くそうって、
そう思ってたのに。
「私も…。」
また、抱きしめ返した。
( 本当の気持ち ) END
「怒られたよ、遅いって。」
「いいじゃん。大丈夫〜!」
「相葉さーん、始まるよー!」
「私も戻るね」
「むぅ…、」
「またね」
「ねえ、なんか相葉さん
俺への当たり強いんだけど…」
「なんかやったんじゃないんすかー」
適当なこと言う二宮。