第2章 プロローグ
新隊長、浦原 喜助が来てからの瀞霊廷は新しいことが増え、忙しい日々が続いていた。
浦原隊長は十二番隊に技術開発局という名の組織を作り出した。
私は何度かお手伝いとしてその組織に関わっていたため、十二番隊には友達や知り合いが増えていった。
中でも、副隊長の 猿柿 ひより とはとても仲良くなれた。
私はひよりんとあだ名を付けて呼んでいた。
そんな忙しくも平和だった日常に一匹の蛇が入ってきた。
五番隊に入って来たその新入隊員はたった一年で真央霊術
院を卒場した、十三番隊の志波 海燕さん以来の天才児だった。
その子の名は 市丸 ギン
ギンはパッと見誰とでも仲良くやっていけているようだったが、私からしてみればそれはどこか妙な感じがした。
何より、ギンは藍染副隊長にとても懐いていたのだった。