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竹取夢語 #BLEACH#

第3章 日常



十番隊隊舎に到着した私はノックもせずに扉を開いた。

「ひっつー!乱菊ー!」

その声を聴き終えると同時に雪乃に抱きついたのは、
十番隊副隊長である松本 乱菊だ。

「きゃー!雪乃じゃなぁい!どうしたのー?」

私は少し照れながら乱菊を抱き返す。

「愛しい乱菊に会いに来たのー!」

「嬉しー!」

二人できゃきゃしていると隊長机の方から声がした。

「お前ら、イチャつくならよそでやれ!」

叫んだのは十番隊隊長 日番谷 冬獅郎だ。

「隊長ー、私が雪乃を独り占めしてたからって妬かないでくださいよー。」

乱菊はこう言いながらも私を離そうとはしない。

「なっ!松本!!何言ってy
「そうだよー、日番谷隊長、男の嫉妬は見苦しいよー。」

微かに頬を染めながら反論しようとした冬獅郎の言葉を遮り、入ってきたのは八番隊隊長、京楽 春水だった。

「京楽!!」

冬獅郎は意外な人物の登場に少々驚いている様子。

「あっ、京楽隊長ー!お久しぶりですね。」

雪乃が笑顔で声をかけると京楽隊長は少し不思議そうな顔をした。

「あれ?かぐや姫と最後に会ったのっていつだっけ?」

雪乃はどうしてそんなことを聞くのか不思議に思ったが、気にせず記憶をたどって思い出した。

「確か・・・私が十三番隊から抜けてから会ってませんね。」

「そうだよねー。」

未だ不思議な顔をしている京楽はずっと思っていた疑問を雪乃に問いかけた。

「確かおとぎ話のかぐや姫って成長するのが早いって設定だよね?」

三人はきょとんとしているが、気にせず話を進める京楽。

「でもさー、それとは反対に雪乃ちゃんは成長遅くない?」

雪乃は自分が子供扱いされていると思い、軽く怒りのこもった口調で言った。

「どういう意味ですか、それ!」

京楽はそんな雪乃を見て、慌てて言い換える。

「いやいや、ただ単に、あれから全く容姿が変わってないから・・・あ、実は不老不死の体だったり?」

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