第3章 日常
その日の昼、私は隊舎の自分の机で書類整理をしていた。
そこに弓親がやってきて、私の顔を覗き込む
「まだ機嫌直ってないの?」
弓親の問に答えず私は黙々と作業を進めた。
その様子を見ていた十一番隊 第三席である班目 一角は大きくため息をはき、立ち上がりながら言った。
「よし、雪乃、気晴らしにこの書類届けてこい。」
一角はパタパタと書類の束を私に持ってきた。
「ただのパシリじゃん・・・。」
「つべこべ言わずいけ。・・・十番隊だ。」
行き先を聞いた私は一気に機嫌が直り、パァっとお花が咲いたように明るくした。
「いってきまーす!」
急いで隊舎を飛び出した。
(乱菊とひっつーに会えるっ♪)
嬉しくて顔が緩んでしまった。