第2章 遊園地*空閑遊真
「俺、ユウエンチって初めてだったんだ」
今日は遊真と遊園地に遊びに来ていた。
いまは観覧車に乗っているところだ。
「これ、外で見たときより狭いな」
『はは…』
実は私、高いところが苦手だったりする。
でも、バレないように笑っているが
苦笑という感じになっていることだろう。
ここでもし遊真に楽しいか?なんて聞かれたらどうしよう。
楽しいって答えても遊真のサイドエフェクトで見抜かれるし、楽しくないって答えたら失礼だし。
いや、正確には楽しいというのは嘘ではない。今日はこの観覧車を除けば本当に楽しかった。
「どうした?」
『えっ…!?な、なんでもないよ?』
私は笑顔で言ったが言い終わってからしまった、と思う。
「へぇ…。マナ、
つまんないウソつくね?
いま何考えてるの?」
『え、えっと……や、別に…』
「俺の前で嘘つくとか、何。楽しくない??」
『そんなことないッ!!』