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孤独を無くしたい 【D.Gray-man】

第9章 あなたの分まで


「そうだねぇ、特に異常は
 なかったと思うんだけど。」

「嵐も、いつもと普通だし、
 この時期にはよく起こるから
 不思議なことはないですねー」

「森が枯れたのは驚きましたよ。
 今までこんなことなかったですからね。
 ...原因ですか?
 ちょっと分かんないですね」



聞き込みはたくさん行ったが、
こういう返答ばかりで
大した情報は得られない。


日が暮れたため、
安いがきれいな宿を見つけた。
オレと神田、カジムは相部屋で、
リランは隣の部屋に1人だ。
オレ達は情報をまとめていた。

「嵐は特に異常なく、
 木が枯れた原因は謎...と」

思わずため息が出た。

「初日から手詰まりさー...。
 現場に行って直接確かめた
 方が早いさ。
 なぁ、明日は現場行こうぜ?」

リラン達に話かける。
窓辺に座っていた神田はオレを
ちらりと見て、また窓の外に
目をやった。

「...そうだな。
 のろのろしていても
 期限が迫るだけだ。」

「手がかり見つける為だしねー」

「ラビさんに賛成です。」

3人の返事に、オレは顔を緩めた。

「なら、今日はもう寝るさー。
 明日は早めに起きるさ」

神田は窓辺から動かないが、
カジムは素直にベッドへ
もぐりこんだ。

リランが立ち上がり、
部屋のドアに手をかける。

「みんな、おやすみなさい」

オレもベッドへ入ると、
返事をした。

「おやすみさー」

「おやすみなさい」

「.......ああ」

リランが出ていく。
余計な考えごとをする前に、
オレは無理矢理目を閉じた。
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