• テキストサイズ

孤独を無くしたい 【D.Gray-man】

第8章 アジア支部にて


研究室には、
もう仕事をしている
みんなの姿があった。

「あら?リラン!
 どうしたの?」

リナリーもいた。
夜遅いからか、
いつものツインテールを下ろして
リラックスした様子だ。

「リナリー!
 みんなはまだ仕事?
 本当に大変だね~」

リナリーに歩み寄りながら
みんなを労う。

「ああ、まあな。
 でも、さっきのパーティーで
 大分リフレッシュしたから
 まだ大丈夫だ」

リーバー班長が片手をあげて
私に答えた。

私はジョニーを探した。
ジョニーは、山積みの書類を前に
うなっていた。

「ジョニー、お疲れ様!」

「ん?あ、リラン!」


声をかけると、ジョニーは
パアアッと顔を輝かせて私を見た。

「コートはどう?」

「最高!おかげで大したケガ
 しなかったし!」

「良かった!
 リランのイノセンス的にあんまり
 動かないで攻撃するだろ?
 だけど、接近戦をすることもあるし、
 動きやすさを重視した作りなんだ!
 アレンのと比べると多少は下だけど、
 通気性にも優れてるし、...」
「ジョニー、それくらいにしとけ。」

語るジョニーを、リーバー班長が
苦笑して止める。

「本当にありがと、ジョニー」

礼を言って歩き出す。
リナリーはみんなにコーヒーを
入れていた。

「あ、おーいリラン!」

リナリーのところへ行こうとしたら、
声をかけられた。
振り返るとコムイさんだった。

「ちょっとちょっと!
 リナリーも来てくれ!」

手招きされて、司令室へ入る。

コムイさんはにっこり私とリナリーを
迎え入れた。

「兄さん?どうしたの?」

リナリーが私にコーヒーを渡
しながら聞く。
私は美味しいコーヒーを
すすりながら、コムイさんを見つめた。

「コムイーッ!!
 こんな時間になんさ?」

「こんばんは~」

すぐにそう言って入ってきたのは
アレンとラビ。
驚く私とリナリーを見て、
2人も驚いた顔をした。

「よし、これで全員揃ったね!!」

コムイさんが明るく言った。
全員の視線がコムイさんに集中する。

「実はねぇ~、ちょっと
 頼みたいことがあるんだ!!」

「頼みたいこと?」

私が問い返す。
/ 284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp