第7章 過去
ー 私が、今死にたくないと思ってるかどうか...?
死にたくないなんて...。
そんなの、
「私は、ネイを...」
ー そう、ネイは私のせいで死んだのに。
ネイは生きたかったに違いないのに。
でも.......。
「リラン。そういうことじゃねぇさ。
もう、答え出てんだろ?」
ラビの声はまた優しかった。
私は何度も何度も躊躇って、
唇を噛んだ。
たった1週間足らずでしかないけど、
みんなの絆に、心を強く惹かれた。
殺伐とした戦いの中に身を置いているのに、
笑顔が輝いてて、
お互いに信頼しあっている。
この輪に加わりたいと、
思うようになっている
自分がいた。
せきをきったように
嗚咽が漏れた。
「会えて、良かった.......。
死にたくない.....。みんなと、一緒に...」
ー そうだ、私、これからは...
「リランは、その友達の為に
生きていけばいいさ」
ラビが私を抱き寄せて
囁いた。
その言葉で、私は子供みたいな
大声をあげて泣いた。