第6章 アクマ討伐
「それ以外方法がありません。」
「分かったさ。リランが危ないからな」
2人でロードを見上げる。
「連れてってください、ロード。
僕達はリランを助けます。」
「それじゃあ、いっくよ~♪」
ロードの声と共に目の前が暗転。
ふと気が付くとアレンと2人、
チェックの床の上に立っていた。
オレはすぐリランを探す。
「リラン...どこさ!?」
「あそこだよ~♪」
指差す方を見れば...
「リラン!!」
リランはいた。
大勢の人間に囲まれていて
姿は確認出来ないが、
いることは分かった。
悲鳴が聞こえるからだ。
「嫌だ!!嫌、やめて!!」
「「リランに何してるんさ(だ)!」」
カッとして叫ぶ。
走り出すオレ達の前で
突然集団が消え、リランだけが
取り残された。
「「「え...?」」」
その時、周りに見慣れない
村の風景が広がった。
「ここは...??」
駆けて来る子供の姿。
長く、見るからに滑らかそうな
茶髪を太陽にきらめかせた
愛らしい少女が1人。
「あれ、リランさ...」
「リランの過去だよ~。
今、アレン達はリランの過去を見てるの。」
「小さい頃の、リラン...」
息を飲むオレとアレン。
幼いリランは、白いワンピースを着て
楽しそうに駆けている。
胸元には、光を反射して輝く
ペンダント。
オレは、言葉も無くその様子を見つめた。