第6章 アクマ討伐
~リランサイド~
ー 遊ぼう、とロードに言ったは
良いけど.......。
私は、はっきり言って
途方に暮れていた。
ロードは、遊ぶのを了承した途端
消えてしまったのだ。
「ここどこ...もう、ホント何なの...」
心細い。
ー ラビの助けを呼べば良かった...。
後悔するが、今さら遅い。
とにもかくにも歩き出した。
しばらく歩くと、怒鳴り声が響いた。
「この、汚ないガキめ!!」
「なにっ!?」
驚いて振り返ると。
「あんたマジムカつく~」
「顔は傷付けんなよ、体だけだからね」
「うっざ。死ね。」
「あんなキモいおっさんに
あんなことされても喜ぶとか。
ホントキモい!!」
私を取り囲む、たくさんの人。
...それは、どれも忘れることのできない
顔ばかりだった。
代わる代わる、私に罵声を浴びせる。
「死ね!!死んじまえ!!」
「消えろ、穢れた奴め!
汚ねぇんだよ!」
「やめてよ!何なの!?」
「何様のつもりなわけ?」
「シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ」
耐えきれずに叫ぶが、
罵声は止まることを知らない。
様々な言葉がグルグルと回る。
耳を塞いでも、声は追いかけてくる。
「嫌だッ!嫌ッ!やめて!!」
喉が潰れそうになるほど
叫んだ。
その途端、ふっと静かになる。
恐る恐る顔を上げた時、
目の前には懐かしい風景が広がっていた。