第6章 アクマ討伐
オレは意味を解しかねていた。
「面白い?闇?心がもう半分壊れてた?
どういう意味ですか、それ。」
アレンが冷めた声で聞く。
オレは、考えた。
闇...ロードは精神、つまり心を破壊する。
人の内にある闇を引きずり出して
徹底的に。
そのロードが「半分壊れてた」というなら...
オレは1つの考えに思い至り、
驚愕した。
「まさか.......!!!!」
「リランはねぇ~、元々心が半分
壊れてたんだよ~♪
だから、心は人よりも弱いの♪
もう助からないかもね~♪♪」
ロードは嘲笑っていた。
悪意に満ちた笑み。
オレはリランのそばに駆け寄った。
「リラン!リラン!頼むさ!
壊れるな!!!!」
「ロード、今すぐリランを離せ!!!!」
アレンは叫ぶなりロードに飛びかかった。
ロードはひらりと避け、
傘の上に立つ。
「僕、今日はアレンと戦うために
来たんじゃないよ~!
助けたいなら助けていいよ~?
僕が、この子の夢の中へ連れてってあげる!」
「んなこと信じられるかよ!」
ふざけたことを言うロードに
オレはキレた。
でも、アレンは冷静だった。
「ロード、それは本当ですか。」
冷静に、ロードへ問う。
アレンの声で、オレは多少怒りを抑えた。
「ホントだよ~♪
アレンに嫌われたくないもん!」
「アレン...無茶さ...!」
「大丈夫です。今は、リランを救うことを
考えましょう、ラビ」
青ざめたオレに対し、
アレンは悔しそうに、
しかしはっきりそう言った。