第6章 アクマ討伐
~ラビサイド~
リランが屋根から落ちた。
オレはすぐに追いかけたかったが、
アクマがそれを許さない。
「くそっ、コイツら邪魔さ!!」
でも、リランが半数を
破壊したおかげで、かなり楽だ。
「こンにゃろ!火判!!」
まとめてラスト5体を倒す。
すぐにリランの落ちた路地へ、
自分も飛び降りる。
ズザッと着地し、顔を上げる。
リランが脱力したように
地面に座り込んでいた。
「リラン!どうしたんさ!?」
慌てて駆け寄る。
だが、オレは透明な壁に阻まれた。
「つっ...!?なんさ、これ!?リラン!!」
壁を叩き、叫ぶが
リランは反応しない。
「リラン!」
「あ~、ブックマンだ~♪」
オレは、聞き覚えのある
声に硬直した。
ゆっくり振り返ればそこには。
「...ロード...!!!!」
「久しぶり~ブックマン♪」
吐き出すように呟いた
オレに、ロードは明るく返してくる。
「テメェ...リランに何しやがった!!」
怒鳴ると、ロードは肩をすくめてみせた。
「そんなに怒んないでよぉ~。
アレンは元気~?」
のんきなロードに苛立ちが増した。
【鉄槌】を振り上げると、ロードは
嘲笑った。
「僕に勝てるの?ブックマン~♪」
「リランに手を出すな!」
答えずに怒鳴る。
ロードはなおもニヤニヤ笑った。
「アレンを呼んでよ~
『ブックマン』?」
ブックマンでしょ?w
とでも言っているかのようだ。
「アレンを?お前の目的はそれだけか?」
苛立ちを押し殺す。
ロードは答えない。
笑うだけだ。
ー くそっ、いちいちムカつくさー...。
オレは、とりあえずゴーレムに
向かって怒鳴った。
「アレン!聞こえるか!?」
返事はすぐにあった。
「ラビ!?どうしたんですか!?」
「ロードがいた!!
リランが危ねェ、ロードの技に
捕まったんさ!!
アレンを呼べっつってる!!
すぐ来てくれ!!」
油断なくロードを睨みつつ、
アレンに告げる。
「ロードが!?ラビ、そこはどこですか!?」
「目印になるもんあんまねェ!!
アレンこそどこさ!?」