第6章 アクマ討伐
「ここがどこか?
あなた何言ってるの?
だってここは...」
私は周りを見て目を見開いた。
「ここ...どこ!?」
歪んだ世界。
私はそう思った。
深い暗闇に浮かぶロウソクと、
それに照らされるチェックの床。
ロウソクも床も、
可愛らしい装飾が
さりげなく施されている。
でも、周りが暗闇に覆われて
それは場違いで悪趣味にしか見えない。
「ここは僕の世界♪
君の見てる夢の中だよ~♪♪」
ロードがいつの間にか
目の前に浮かんでいた。
明らかに、人間の出来ることじゃない。
「何したの!?ラビは!?」
睨み付けて怒鳴る。
が、ロードは笑みを浮かべるだけだった。
「遊んでよ、リラン?
ここから出られたらリランの勝ち♪
ブックマンのところに帰れるよ~」
「負けたらどうなるの?」
「リランはずぅ~っとここから出られない♪」
私は深呼吸をした。
そして、ロードを見上げる。
「...いいよ。遊ぼう、ロード。」
ロードはどこまでも無邪気に、
残酷に笑った。