第6章 アクマ討伐
3階の建物の屋上から落ちたのに、
まったく無傷。
コートにめちゃくちゃ感謝しつつ、
立ち上がると、
「ねぇ、お前何て名前~??」
突然、声がした。
顔を上げると、
目の前に少女が立っていた。
「何でこんなところに人が!?
ねえ、ここは危ないから
逃げて!殺されるよ!」
私が少女に言うと、
少女は可愛らしくニコッと笑った。
「僕は平気だよ~?
ねぇ、名前教えてよ」
さすがに、警戒心が沸き起こった。
「私の名前?リランだよ。
.......あなた何?」
「へぇ、何って聞くんだ~?
僕は人間だよ?」
少女は無邪気に笑う。
そして、手にした傘を振り上げ
またニッコリと満面の笑みを浮かべた。
「僕の名前は
ロード・キャメロット♪
ねぇ、遊ぼう?リラン♪」
楽しそうに、嬉しそうに
言うロード。
「遊ばないよ、ここは危険だもん」
私は首を振った。
気味が悪い。
この少女は危険だと、
頭の隅で思った。
「だから早く.......」
「ここってどこ~?危険?
リランはここがどこか分かってる?」
言いかけた私を遮って、
ロードはどこまでも楽しそうに言う。