第6章 アクマ討伐
「よし、頑張るさー!!」
手を空に突き上げて叫ぶと、
リランが笑った。
「ラビってばww
ホント子供っぽいよね」
ムッとして振り返る。
そっちこそ馬鹿にしてるだろ!
と言おうとした時だった。
ドーン!
アクマが現れ、
代わりにリランが消えた。
いや、違う。
アクマに吹っ飛ばされて
壁に激突していた。
「リラン!?」
「へへっ、死んだかー??」
叫んだオレの声と同時に、
アクマのしゃがれた声が響く。
ー こいつっ.......!!
睨み付けたオレの瞳に映ったのは、
今までとは違うアクマだった。
「...お前、Lv2か。」
自分でも驚くほど低い声が出た。
睨み付けられていることも
全く気にならないのか、アクマは
のんきだった。
「そうだぜ~?俺様はLv2!!
だか.......」
「そっか。少しは話聞けそうなの
出てきたさー。んじゃ、とりあえず
何でこんなにいるのか教えて欲しいんだけど。」
【鉄槌】を構え、オレは
アクマの言葉を遮って言う。
アクマは首を傾げた。
「知らねーよそんなの。
じゃあ次は俺様だな。
とりあえず、お前死ね!!!!」
飛びかかるアクマを避け、
空中に飛び上がる。
「直火判!!」
間髪入れずに攻撃を叩き込む。
バーン!
アクマが爆発した。
【鉄槌】を縮めると、オレはすぐに
リランの元へ駆け出した。