第28章 これから、君と
~ラビサイド~
「またこうしてみんなで笑い合えるなんて、
本当に嬉しいですね」
アレンが良いことを言うから
からかいたくなる。
「アレン良いこと言うさぁ。たまには」
「たまにって何ですか、たまにって」
「つーかお前ら邪魔さ!!
何で恋人同士の時間を邪魔するんさ!?」
そういえば、と叫ぶと、
リナリーが目をウルウルさせ始めた。
「ひどい、邪魔だなんて」
「ラビってば女の子を泣かせるなんて」
「最低ですね」
「ちがっ、そうじゃ、リナリー泣かないで!」
部屋を出ていこうとする
3人を慌てて引き止めた。
「え、どこ行くんさ?」
「どこって...司令室。
立ち話は嫌じゃない?
詳しい説明もするね」
イチャイチャ出来るのは、
まだ後になるだろう。
― はあ、早く落ち着きてぇさ...。
両隣をきっちりアレンとリナリーに
ガードされたリランは、
気にしたようにチラチラオレを見つつ
これまでの話と、これからのことを話し出した。