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孤独を無くしたい 【D.Gray-man】

第23章 この想いをあなたに


「も、持ってきたよーーー!!!」

そこにコムイが戻ってきた。

「ぐっ...ああっ!!」

しかし、タイミングの悪いことに、
ラビがコムリンとの力比べで
押し負けて吹っ飛ぶ。

「ラビ!くそっ...【神ノ道化】!!!」

アレンが腕を切り飛ばすなり
拘束から抜け出し、
【道化ノ帯】を伸ばすと
コムイの抱える樽を手にした。

それを抱えて一気に頭まで飛び上がると、
樽の中身をリランにぶっかける。

ビシャアッ!!

アレンは、ドロッと溶け出した液体と共に
前のめりに倒れるリランを抱きかかえ、
再び飛び上がった。

「アレンくん、リランは!?」

「助けました!このまま一気に壊します!!」

しかし、リランを奪われたことで
怒ったコムリンは、
全力で奪い返そうとしてくる。

避けるのが辛くなったアレンは、
ラビに向かってリランを投げた。

「すみませんラビ!!
 リランよろしくお願いします!」

「アレンくんっ!?」

「あっぶねぇ!」

ラビが無事受け止めたことを確認し、
コムリンに向き直る。

片をつけようとした瞬間だった。

ズバッ!!!!

コムリンが真っ二つに斬られた。

「何してやがる」

冷えた声音の神田が、
【六幻】を手に現れたのだ。

「神田.......」

アレンが複雑そうな顔をして呟き、
コムリンSX1事件は幕を閉じた。
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