第5章 初任務
「何で神田なんですか?
別にリナリーとかでも
良いじゃないですか。」
よほど嫌らしい。
アレンにここまで嫌われる人に
かなり興味が湧いた。
「はいはい、わがままは
聞かないよ。それに、
リナリーも含めて他の
エクソシストはみんな
任務だからねー」
コムイさんが笑顔で
バッサリ切り捨てて、
私のことを見た。
「リランには、プレゼントだよ♪
リーバーくん、あれを持ってきたまえ。」
笑顔でリーバー班長に
何か持ってこさせる。
「あ、これ...コート(団服)ですか?」
「あったりー!ささ、着てみて」
リーバー班長の持ってきた、
白と銀の装飾がされている
黒いコートを受け取って羽織る。
前のチャックを留めると、
意外に着心地がいいことに
驚いた。
「リランの寸法に合わせて
作ってあるんだけど...
どうだい?
戦闘用だからかなり丈夫だよ」
「ぴったりです、着心地いいし」
笑顔で応えると、
コムイさんは満足そうに
ブーツや手袋をくれた。
私は今、無地のシンプルな
白いTシャツ、黒い短パンで、
茶色のくるぶしまでのブーツを
履いていた。
その上にコートを着ると、
短パンがほとんど隠れるくらいの
丈の長さだった。
貰った黒いブーツは
中心にチャックがあって、
履き替えると
膝くらいまである。
どれもこれも私の
体にぴったりで、着心地が良かった。
「うん、似合ってるさー」
ラビがニッコリ
私を眺める。
いつの間にかラビもアレンも
コートを着ていて、
エクソシストらしい
雰囲気が出ていた。