• テキストサイズ

孤独を無くしたい 【D.Gray-man】

第4章 黒の教団にて


物凄い数の人に囲まれ、
なんか大騒ぎに
なってしまった。


ー 泣かないで、と
  言いたかっただけなのに...。

困惑してる私をよそに、
ラビが大笑いしているのが
目に入った。


「ちょっとラビ!
 笑ってないで助けて!」

人にもみくちゃされて、
立っているのがやっとだ。

ラビに助けを求めるべく
声を張り上げるが、
うるさすぎて
ラビに届いているか
分からない。

「もう!邪魔!ちょっとどい...きゃあっ」

人をかき分けようとしたら
背中を押されて転びかける。

前の人の背中に
捕まろうとしたら、
絶妙なタイミングで
目の前に空間が出来てしまった。

ー 転ぶ!!!!

そう思った途端、
右腕を前にグイッと引っ張られた。
そのままの勢いで前に倒れ込む。

ボフッと誰かに抱き止められた。

人込みから引きずり
出されて、ホッと一安心。
抱き止めてくれた人を見上げる。


「ありがと、ラビ」

礼を言うと、ラビはまた
肩を震わせて笑いだした。

「ククククク.......リラン、
 面白すぎさ.......」

「もう笑わないで!
 てゆーか離して!」

恥ずかしくなって
怒鳴ると、ラビは大人しく
離してくれた。

「おいおい...これ何の騒ぎだよ?」

振り返ると、

「リーバー班長!どうしたんですか?」

「ああリラン、室長が
 お呼びだぜ。ラビも。
 任務だ」

ボサボサの頭をかき、
リーバー班長は大量の
本を抱え直した。

「じゃ、伝えたからな」

重そうな本を抱えて
歩く班長を気の毒に思いながら見送り、
私はラビと一緒に
コムイさんのもとへ向かった。
/ 284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp