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孤独を無くしたい 【D.Gray-man】

第19章 過去のトラウマ


「ポルディ子爵、失礼。
 リランは中央庁の重要な
 実験体(モルモット)なのです。
 勝手に壊されると困るのですよ」

「ルベリエ長官.......?」

私はいつの間にかいた
ルベリエに腕を引かれ、
子爵から2歩遠ざかった。

驚く子爵は、視線を私に当てた。


「実験体...ね」

無感動に呟く。

そして、破かれたワンピースと、
体を隠そうとしない私を見比べて
満足したような笑みを浮かべた。

「良いでしょう。今は引き下がります。
 投資は続けましょう。
 楽しみができた」

「ありがとうございます」

身を翻す子爵に、ルベリエが頭を下げた。

「いつか迎えにくるよ、ユー...
 いや、今はリランか。
 早くこの戦いを終わらせなさい」

「...二度と来んな」

私を抱き締めて、
ラビが耳元で呟く。

聞こえていただろうが、
子爵は何も言わずに出ていった。
安心して、ヘナッと床に座り込む。

「リラン!!!」

厳しい顔のコムイさんが、
私の前に膝をついた。

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