第4章 黒の教団にて
入団から3日目の朝、食堂へ行くと
ラビと鉢合わせした。
「お?リラン、おはよー!
飯か??」
ラビは、私に気付くと
満面の笑みで挨拶した。
ー なんか、ちょっと
軽そうというか子どもっぽい
というか。
18歳って言ってたけど、
いつも同い年くらいに見える。
「おはよっ!朝ご飯食べに来たの。
ラビも?」
笑い返すと、ラビは近くに
寄ってきた。
「そうさー!リランもなら、
一緒に食べよ!」
「いいよ」
ラビと2人で食堂へ入っていき、
受け付けでジェリーさんに
注文した。
「えーと、朝食セット1つ
お願いします」
「じゃあオレ、スパゲッティ!」
「わかったわ~ン、
ちょっと待っててね♡」
ジェリーさんが奥に
引っ込んで、
私は横目でラビを見た。
「朝からスパゲッティ?
ガッツリ食べ過ぎだよ」
呆れて言うと、
ラビはニカッと笑い
「そんなん、オレ気にしたこと
ないさ!」
親指を立てて自慢する。
堪えきれずに吹き出すと、
ラビも笑いだした。
「あら~ン、何か楽しそうね~?
どうぞ、召し上がれ♡」
ジェリーさんにお礼を
言ってテーブルに座る。
食堂は結構混んでいて、
賑やかだった。
「白い服着た人達って...
みんなファインダーなの?」
周りを見渡して、
パンをちぎりながらラビに聞く。
「ングング...んぁ?ああ、そうそう。」
スパゲッティを
口いっぱいに頬張って、
モグモグしながら喋る。
「ふーん...」
ここにいる大半は
ファインダー、ということか。
私達エクソシストのサポートを
する人々...。
キョロキョロ周りを
見ていた私の耳に、
泣き声が聞こえた。
「グスッ、ルベルトのヤツ、
俺より先に死んじまうなんて...。
いいやつだったのによ...グスッ」
ー え.......?
振り返ると、泣いている
ファインダーの1人が
目に入った。
もう1人、付き添うように
隣に座っている。