第4章 黒の教団にて
様々な施設を案内してもらい、
最後に食堂に行って
ラビやアレンと合流した。
一緒にご飯を食べていたら、
科学班だと言う人達に
体の寸法を測ってもらった。
それからたくさんリナリー達に
教団の説明を受けて.......
ー ......もうクタクタ。
私は自分の部屋に
案内された後、
ベットにボフッと倒れ込んだ。
1人になると、さっきの話を
次々思い出す。
ー 千年伯爵...ノア...それが、
私達の戦う相手。
アクマは犠牲者だなんて...
それに、ノアは人間だって言ってた。
人間が、人間を滅ぼすなんて...
そんなことして何が楽しいの?
止まらなくなりそうな
思考をストップして、
私はため息を吐き出した。
眼を閉じて、自問自答する。
「教団で...私うまくやっていける?
ここは、信用できるの?」
答えは出ない。
母の物だと言われて、
小さい頃から肌身離さず着けてきた
ペンダントを指でつつく。
「お母さん.......」
顔も知らぬ母に思いを馳せた。
しかし、すぐにさっきの
自問を思い出す。
「信用できるか分からないな...
知り合って日が浅すぎるもん。
警戒と用心はいつもしておこう...」
そう結論付けた。
眼を開き、またため息を吐く。
そして部屋の灯りを落とし、
私は眠った。