第4章 黒の教団にて
ヘブラスカは、
言葉を続けた。
「リラン......可愛い歌姫...
世界を救うか、滅ぼすか...
お前が鍵となるだろう.......。」
私を乗り物にそっと
戻すと、ヘブラスカは
闇へと後退していった。
「ヘブラスカの予言は
よく当たるんだ。
意味は分からないけど、
良かったね~」
力の抜けた私に
コムイさんが笑いかけ、
私達は上へ戻る。
すぐにリナリー達が
私のそばにやってきた。
「リラン!
どうだったの?」
コムイさんは、
書類を手にすると
軽く私に手を振って
どこかにいってしまった。
期待する顔のリナリー達に
私は笑った。
「特に何も...あ、シンクロ率?
が91とかなんとか。あと、
世界を救うか滅ぼすか、
お前が鍵だ、って」
アレンが驚いた顔をした。
「シンクロ率が91%ですか?
すごく高いですね」
「うんうん、普通80%くらいだろ?
リラン、すげー」
ラビも腕を組んでうんうん、
と頷いた。
リナリーは微笑んだ。
「じゃあ、教団を案内するわ
あなたの部屋も今準備してるの」
「私の部屋!?嬉しい!」
ー どんな部屋だろう??
教団の中もたくさん
見て回りたい!
リナリーの後について、
私も歩き出す。と、
「じゃあ、オレら食堂行ってるさ!
後でこいよーっ」
「僕もラビと一緒に。
リラン、楽しんで」
ラビとアレンは反対側の方へと
歩いていってしまった。
リナリーは、私の
手を引っ張ると、
楽しそうに教団の中を案内してくれた。