第2章 【01】バスケ部とちゃうらしい
学校に着くと真っ先に職員室へ。
まずは担任の先生達に挨拶をして、そして体育館へ。
先に全校集会があるらしく、教室へはその後に行くとのこと。
私・・やなくて僕は先生達と一緒に一番後ろに立っていた。
「緊張してる?」
『い、いえ・・・』
「大丈夫。すぐに慣れるよ」
始まるまでまだ少し時間があるようで、担任の先生とお喋り。
優しい人そうで良かった。
「お!美晴チャン ちーっす!」
「美晴チャンではなく美晴先生です。
おはよう、桃城クン」
「ははは!・・・お!
お前、見ねぇ顔だな」
「今日からうちのクラスに入る
麻倉 蓮くん。
仲良くしてあげてね」
他人事のように二人を見ていたら、いきなり焦点が自分へと向けられ、少し焦る。
『よ、よろしくお願いします』
「かってぇなぁ、かってぇよ。
もっと気楽にいこうぜ?蓮!
俺は桃城 武。桃ちゃんって呼んでくれ」
『うん!』
男子中学生って感じで背もあって、気さくで良い笑顔な桃ちゃん。
まさに好青年!!
同じクラスなら後ろで立ってないでこっちこいよと誘ってくれたので、先生に良いか聞こうと先生を見たら、先生はニッコリ笑って頷いてくれた。
先生に『ありがとうございます』と礼を言い、桃ちゃんと一緒にクラスの列へ行った。
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