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【庭球】甘酸っぱいチョコあられ【長編】

第13章 【10.5】それぞれの世界 ※弱狂愛



***幸村視点***

今回の合同合宿で初めて見た青学のマネージャー。

皆の前で自己紹介をしていたときは 何とも感じなかったが、練習試合の結果を報告しに行ったとき、何故だか 特別仲良くしたいと思った。

理由?

そんなの 僕にも分からないよ。

彼は僕より1つ年下の男の子らしいけど、そんな風には見えない。
(もちろん 良い意味でね)

遠目からでも分かるほど 彼は選手の為に一生懸命 動いてくれている。
人懐っこい笑い方をするかと思えば、何かに怯え 一線を引くような笑い方もする。

それが何故なのかを知りたいと思うと同時に、知れば彼にとっても僕が特別な存在になるのではないかと思った。

だからドリンクやタオルを渡しに来てくれたときや休憩時は 少しでも会話をするようにした。
その会話から何か分かることがあるかもしれないと思ってね。

まぁ 柳に調べてもらえば すぐに分かるんだろうけど。
それじゃあ面白くないからね。

けれど 分かったのは一つだけ。
彼は氷帝のマネージャーが苦手だということ。
これは間違いないだろう。

氷帝のコが近寄ったり 声をかける度に、身構え、怯えた風に見える。
確かに あのコはスキンシップが激しすぎるというか。
僕も嫌いだから 分かるけど。
けど あそこまでなるだろうか?
きっと気付いてないのは 彼女だけ。
微かに震える手を抑えていた様を見ると 彼は自覚があるみたいだ。

何かあっても笑って誤魔化す彼だから、直接聞いても教えてはくれないだろう。。

一度 不二や忍足に聞いてみようか。


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