第12章 【10】綺麗と腹黒は紙一重
午前中は 用具場所や施設内の位置確認をするチームと、練習場に残ってサポートするチームに分かれることにした。
「私 麻倉君と一緒が良いなぁ♡」
なんて言いながら 勝手に腕に絡み付いてくる氷帝のコ。
(名前を覚える気がない僕www)
こういうコってハッキリ言うた方がえぇんかな?
・・・いや でもハッキリ言うて効くんやろか?
あぁ〜・・・こんなん考えるのも嫌。
なんてグルグル考えてたら 顔に出てたんかな?
カチロー君が慌てて間を割って入り
「僕も麻倉先輩と一緒が良いです!」って。
あぁ 可愛ぇ♡←
『じゃあ 僕とカチロー君は残って、皆は位置確認してきて?』
「「「はい!!!」」」
「えぇー!!!私も残るぅ!!」とか聞こえるけど 知らん←
勝手に話を進め 堀尾君とかつお君があのコを連れて行ってくれた。
『カチロー君 ごめんな; 助かったわ。ありがとう!』
「いえ!これも僕達の勤めですから!」
笑顔で言ってくれるカチロー君。
なんて心強いんや!!
僕も しっかりせな!
そう思い ドリンク作りから配布、空いたコートの整備等 黙々とこなしていると あっという間にお昼ご飯の時間になった。
(今回は見回り組が準備してくれた)
選手はグループ毎ではなく 各々好きな席に座る。
僕達はその空いた席に座るのだが・・
「麻倉君! 一緒に食べよ? 午前中の様子とかも聞きたいし!」
あっついのに やたら引っ付いてくるコの存在を忘れてた僕 乙。
けど幸いなことに 二人席は埋まっており、マネージャー組は散らばるしかなかった。
『残念やけど 二人で座れそうなとこないし また今度ね』
(嬉しすぎて)満面の笑みで言い そそくさと離れる。
後ろでどんな顔してたかなんて 怖くてよー見やん;
はよ桃ちゃんとこ行こ!
そうして僕は お昼のリラックスタイムを獲得した←