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【庭球】甘酸っぱいチョコあられ【長編】

第11章 【09】来てしもた・・・



かくかくしかじか

侑くんが 向日さんに私の説明をし、向日さんから少し質問をされ、それに答え・・・ ってしてる様子を見て笑う桃ちゃん。

確かに変な光景かもしれんけど、ひっさびさに侑くんに会えて良かった!

なんか頑張れる気がしてきた!



なんて 平和ボケしてたら 後ろから誰かに抱き着かれた。

「こんにちは! 私、渋谷彩葉(しぶたに いろは)って言います!」

上目遣いでニコニコと自己紹介をする彼女は 侑くんが言うに氷帝のマネージャーらしい。

あぁ・・このコがアレか・・・

ファンクラブの娘たちが事前に教えてくれたことに感謝やね。

震えそうな身体を抑え 顔はニコニコしつつも 腰に回された腕をさり気なく外して、桃ちゃんの後ろに隠れるように移動すれば 『僕は麻倉です』とだけ挨拶する。

その様子に桃ちゃんと侑くんは察してくれたようで、
「はよ荷物置いてきたらどうや?」
「はい!では また。 失礼します!」
と話を進めてくれた。

僕は桃ちゃんに手を引かれるがままに その場を後にした。



スタスタと歩き 僕の部屋に到着した。
「蓮の部屋はここだよな?」
『あ・・うん』
俯いてた顔を上げ 桃ちゃんを見ると、繫れた手が離れた。
「大丈夫だ。俺がいる。俺たちがいる」

『・・・ごめんなぁ』
「あ?何言ってんだ。困ったときはお互い様だろ!」
そう言って いつもの明るい笑顔で、頭をポンポンとされると、僕も笑顔になれる。
『ありがとう!』

「おぅ!じゃ 後でな!」

桃ちゃんは隣の部屋に入っていき、僕も自分の部屋に入った。





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