第11章 【09】来てしもた・・・
少しすると 合宿所に到着した。
今回の合宿は青学、氷帝、立海で行うらしい。
ひょーてー?は聞いたことある気がする。知らんけど←
合宿所は 広々とした敷地に 自然も多く、建物も綺麗。
東京にも こんなとこあるんやなぁ。
いや、東京やからかな? こんな えぇ施設があるのは。
各自 荷物を持って、先生と手塚部長の後に続く。
「こんにちは。竜崎先生」
宿舎の前に着いた時、ボルドーのスーツを着た男性が声をかけてきた。
「おや、榊先生。こんにちは
今回も よろしく頼みます」
「こちらこそ。有意義な合宿にしましょう」
どうやら 何処かの先生みたい。
運動部の顧問っていうより 音楽とか演劇部っぽい感じ。
榊先生の話によると まだ揃ってないようで 各自荷物を置いて 30分後にまた集まることになった。
『なーなー。さっきの人は誰なん?』
振り分けられた部屋に荷物を置きに行く途中、隣に居た桃ちゃんに尋ねた。
「さっきの? ・・・あぁ。榊先生のことか?
だったら氷帝学園の顧問の先生だ」
宿舎の玄関から少し離れたところで聞いてしもたからか、少し考えさしてしもた。
けど 先生のことだけやなくて、チームのことも詳しく教えてくれた。
「んで 忍足さんって人は」
・ ・ ・ 忍 足 ?
『忍足ってどんな人?』
「いや、だから言っただろ;
天才って呼ばれるほど凄い人だって」
『じゃなくて見た目やん!』
「見た目?!」
忍足って名前に聞き覚えがあって 考えてたら、桃ちゃんの説明聞いてへんかったみたい;
ごめん。ってここで謝っとこ←
「見た目は・・・」
「人の噂話とか 堪忍してや」
桃ちゃんが思い出しながら話そうとしてるところに、後ろから来た誰かによって遮られた。