第10章 【08】やっぱ そうなるよね(遠目
彼女等と別れ、洗濯物を持って物干し竿の所へ行くと 荒井君に「おせーぞ!!」って怒られたけど 気にしない←
『ごめ〜ん』って返して洗濯物を一緒に干す。
干す。
干す・・・?
『洗濯物って平日にやるもんなん? 土日の方が時間あるくない?』
「あぁ?お前 聞いてねぇのかよ。 明日からレギュラー陣は他校と合同合宿だから 必要なもんは今日やらなきゃだろーが」
聞いてないよ!!!
いや さっき女の子から聞いたけど!!!
でも聞いてない!!!
『合同合宿ってほんまやったんや・・・』
無意識に呟いてたらしく、隣にいた荒井君は「マジで聞いてなかったのかよ!」と驚いていた。
「合宿のこと 部長に聞いとけよ?」
『うん・・・』
ちょうど洗濯物を全て干し終えたとき、コートの方から手塚部長の「集合」の声が聞こえ 僕らもコートへ向かった。
「今日の練習はこれで終わりだ。
みんな知っていると思うが 明日からレギュラーは他校との合同合宿で暫く部を開けることになる。
その間 荒井を中心とした2年に任せる。」
「「『はいっ』」」
「麻倉とレギュラーは残ってくれ。 以上だ。」
「「『お疲れ様でした!』」」
流れに身を任せて足を進めようとすれば 後ろから腕を掴まれた。
「この場から離れようとする確率 100%」
『・・・すみません』
乾先輩に腕を掴まれながら 手塚部長のところへ集まる。
「話ってなんだい?」
そう尋ねたのは不二先輩。
聞いといて分かってるんやろなぁ。
顔がニッコニコや。
「あぁ。明日からの合同合宿のことなんだが マネージャーの人数が少ないらしい。そこでウチからは麻倉に参加してもらおうと思うのだが どうだろう?」
まぁぁぁぁぁじぃぃぃぃぃかぁぁぁぁぁry
あの娘らの情報網凄すぎるわ!
『僕、マネージャーって何したら良いんか、まだ よお分かってへんのですけど』
『何も出来ひん奴が 他校との合同合宿に行っても 何の役にも立ちませんよ!むしろ邪魔になりますって!』
少しでも合宿参加を回避したくて マイナスなことを並べる。