• テキストサイズ

【庭球】甘酸っぱいチョコあられ【長編】

第10章 【08】やっぱ そうなるよね(遠目



後ろの気配が気になるが 気付いてないフリをして 洗濯物を取り出す。


「あ・・・あの・・!」

取り出し始めてから暫くして やっと後ろの人たちに動きがあった。

僕は手を止めて 少し息を吐いて腹をくくる。

『ん?』

いつも通り いつも通り ・・・

そう自分に言い聞かせながら 振り返ると、見知らぬ女の子が三人居た。

「蓮君・・・ですよね?」
『そうやで。何か用?』

ニコニコしながら返すけど、言葉が素っ気なくなってしまうのは許して;

僕も緊張してるけど、彼女等も緊張してるみたい。

お互い引き攣った表情で また無言の時間。

けど 先に口を開いたのは、声をかけてきた娘の隣に居る娘。

「実は、私たち蓮君に気をつけてほしいことがあるの!」

気をつけてほしいこと?

『僕、何かした?』

何かした覚えもなく 疑問をそのまま口にしてたみたい。

表情もいつの間にか怖なってたんかな?
別の娘が慌てて否定した。

「蓮君は何もしてないよ?
そうじゃなくて・・・
明日から 他校と合同合宿があると思うんだけど、氷帝のマネージャーをしてる女の子が、男にダラシないって聞いて・・・」
「蓮君って女子が苦手みたいだから 先に伝えておこうと思って」





・ ・ ・ ・ ・ へ ?






『ちょ、、ちょっと待って? 合宿って?
それ 僕も行くん??』

初耳なんやけど!!

『てか 僕が女の子苦手なん なんで知ってるん?!』

言うた覚えないんやけど!!!


「蓮君が女の子苦手なのは ファンクラブのコはみんな知ってるよ」


まじか・・・!!?


英二先輩や桃ちゃんのファンの娘らは グイグイ系が多いなぁ。。
思ってたけど みんなが気ぃ遣ってくれてたんか!

『なんか ありがとうな』

ちょっと恥ずかしいけど でもお礼は言いたいから。
はにかむ感じになってしもたけど ちゃんと顔見て言えたんは、この娘等のおかげやと思う。

/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp