• テキストサイズ

【庭球】甘酸っぱいチョコあられ【長編】

第9章 【**】恐るべし写真部&新聞部



『なんで そんな話なってんの?』

この話の元を探るべく こっちも単刀直入に聞くと、スッと何枚かの写真が出された。

そこに映ってんのは、昨日の僕と越前君。
後ろから抱きとめられとるところの写真や。

まさか撮られてるとは・・・

「ファンクラブ会員で写真部と新聞部の娘がいるんです。
その娘達が昨日 蓮君が一時的にテニス部に入部すると聞いて
見に行ったらこの状態で・・・」

なんて タイミングなんや。。

『えっと〜・・・会長さん?
確かに昨日からテニス部に体験入部してるんやけど、
この写真はただ戯れとっただけで、僕ら付き合ってへんよ』

少し興奮気味な会長さんをなだめるように 答える。

すると 教室の空気も一気に和らいだが、さっきまでギラギラしとった娘は残念そうに、不安そうやった娘は安心した顔をしとる。

因みに会長さんは 残念というより ショックを受けてる感じ。

けど それもすぐに直り、通常運転。
いや、それ以上の勢い。

「越前君とお付き合いしていないということは、
まだまだ他のCPが見れるということですね!
蓮君!
もっと他の部員さんたちともイチャイチャ・・
ではなくて、仲良くしてくださいね!」
『お、おん・・・』

「では!」と何事も無かったかのように 帰って行った。


『なんなんや・・・』

きっと会長さんは腐女子なんやろう。

毎回あの勢いで来られたらビビってまうけど、腐女子で良かったんかもしれん。

なんて思いつつ ぐったりしていると、一部始終を見ていた桃ちゃん達にケラケラと笑われた。


/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp