第7章 【06】もしかしたら ここが分かれ道になるんかもしれん
先生にノートを渡し終えた僕は ダッシュで教室に帰り、ほぼ食べ終えている桃ちゃん達のところへ行って お母さんの手作り弁当を食べた。
やっぱ一人やなくて みんなで食べるご飯は美味しいな。。
なんて少ししんみりしてしもたんは内緒や。
みんなでワイワイ話してたら 教室の扉近くにいたクラスメイトに
「あっちゃん!お客さん!」と呼ばれ 顔を向けるが、そこに居るのは知らん人たち。
今日は知らん人によー会うわ。
なんて思ってたら 桃ちゃんが立ち上って「ちーっす!」と挨拶してた。
一部の女の子達も少しざわついている。
根拠はないけど 僕の勘がアカンって言うてる。
けど 桃ちゃんが「行こうぜ!」って腕を引くもんやから 仕方なく立ち上がり、知らない人たちのところへ行った。
「君が麻倉君?」
『そうですけど・・・』
話しかけてきたのは変わった髪型をした男の人。
前髪・・・というか触覚が2本に丸い頭。
シルエットは卵。
・・・アカンww 笑いそうwww
その隣には仏頂面の眼鏡の男の人。
制服着てるから中学生って分かるけど、私服やったら大学生くらいと間違えてしまいそうなくらいの風格。
無言でこっち見てくる・・・というか品定めされてる感じ?
とにかく むっちゃ怖いんやけど・・・。
「英二たちから話を聞いていてね!
君 部活には入ってないみたいだし、良かったらテニス部でマネージャーをしてみないか?」
・・・・・え?
『いやいやいやいやいやry!!
いきなり言われても困るってゆうか 僕 テニスしたことないんですけど!!』