第6章 【05】にゃんと楽しい休日でしょう
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青い空 白い雲
お日さんも良い感じに出てる日曜日。
こんな日はどっか出かけたい!
けど どこ行こう?
・・・とりあえず散歩行くか!
『お母さーん。散歩してくるー』
お昼過ぎ
玄関で靴を履きながら リビングでテレビを見ながらゲラゲラ笑ってるお母さんに叫ぶと、返事を聞いたということにして出掛けた。
あの日から天気が悪い日が続き、久々の良い天気!しかも休日!
散歩ついでに面白いことがあったら良いな~。
なんて思いながら歩いているとお店の前に見たことのある人を発見。
『英二せーんぱい!』
お店の方をじっくりと見ていた英二先輩は振り返り、不思議そうにしていた。
『こんにちは。
この間、放課後に不二先輩と廊下で喋ってた蓮です。』
覚えてなさそうやったから、少し自己紹介したら「あ~!」と思い出してくれた様子。
「よく俺のこと覚えてたねー」
『猫っぽいなぁ思ってたんで』
『僕、猫好きなんですよ』と話すと、英二先輩もニコニコと「俺も好きー!」と返してくれた。
英二先輩がじっくり見ていた方を見ると、そこには子猫が居た。
疑ってたわけちゃうけどホンマらしい。
『今日は部活ないんですか?』
「いいや。昼までだったんだ~。
だから久々にペットショップ巡りしてんの!」
英二先輩はいろんなお店を知っていて、どこの店にこんな猫がいるとか、売れた犬に変わって違うのが入ってきたとか、とにかく詳しいのと、動物好きなのが伝わってきた。
「蓮は何してんの?」
『僕ですか?
僕は暇なんで散歩しに出てきたところです』
突然話を自分に振られてビックリしたけど、正直に答えたら、少し前のめりになって「じゃあさ!」と目をキラキラさせながら提案してきた。
「俺と一緒にペットショップ巡りしない?」
・・・・・・へ?
『僕とですか?』
「うん!だって猫好きなんでしょ?」
まさか誘われると思ってなくて、キョトンとしてしもたけど、英二先輩は小さい子みたいで、なんか微笑ましくなった。
『わかりました。
いろんなとこ連れて行ってください』
ニッと笑って答えると、英二先輩は「そうこなくっちゃ!」と嬉しそうにしてくれたから、僕も嬉しい。
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