第4章 【03】歳いったらなかなか思い出せへんらしい
あれから時間が経ち、いまは昼休み。
お弁当も食べ終えた僕は、参考書を探しに図書室へ来た。
ジャンル分けされているとはいえ、凄い数の中から自分にあいそうな参考書を探すのは一苦労。
『あ、これ・・・』
探し疲れて諦めかけたとき、見たことある物を見つけた。
それは大阪に居るとき、友達に教えてもらってたときに使ってたやつ。
難しい問題でも結構分かり易く説明されている。
『これにしよ!』
久々に見たそれを手に、貸出カウンターの方へと向かった。
途中、陽の光が当たる席を見つけた。
時計を見ればまだ余裕がある。
少し休んでいこう。
そう思い、手近にあった小説を手にしてその席に座った。
思った通り、ポカポカしていて気持ちえぇ。
たまには一人でのんびり過ごすのも悪くない。なんて思った昼休み。
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