第3章 その3.素直に信じてはいけません
「じゃ、俺らそろそろ行くから。」
と櫻井さんが言ったので皆さんにバイバイした。
「さあて、そろそろ私達も行かなきゃね。」
「あ、うん。」
「と、その前にお手洗い行ってくるから
ちょっと待ってて。」
「はーい。」
お弁当箱を片付けてバッグに納していると
顔の横から「ねえ、」と話しかけられる。
「う、わあっ!」
「色気のない驚き方。」
「・・・先輩、」
…たく、この人は。
「ビックリさせないで下さいよ。
どうしたんですか。」
するとニヤニヤと顔を近づける先輩。
近い!近い!これだから女に慣れてる人って怖い!