• テキストサイズ

片思いの終わらせ方

第2章 その2.勘違いしてはいけません









「泣いちゃ、ダメ。」




目の前に現れた人は、私の前にしゃがみ込み、
膝についた汚れを払ってくれる。




「・・・お、大野さ」
















「悪い男のために泣くのはもったいない。」

「で、も・・・」




それでも涙が止まらない。










「でも、じゃない。ばかだよは。
もっと自分を大事にしなきゃ。」

「し、してま」

「してない、から泣いてる。」

「う・・・」






しゃがんだ大野さんが顔を上げて優しく笑った。
笑った顔を見るのはこれが2回目だ。









/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp