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片思いの終わらせ方
第1章 その1.目で追いかけてはいけません
ふう、と一息着いてからもう一度だけ
グラウンドの先輩を見た。
「ちゃーん!なんで無視すんのー!」
と大きな声で叫ぶ先輩。
せ、先輩が私にはな、話かけている…!
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!夢だ!
もう何がなんだかわからなくなって
体が勝手に動いてた。
「ちょっと、!」
有稀が呼びかけてくれたらしいが
その時の私には全く聞こえなかった。
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