• テキストサイズ

片思いの終わらせ方

第6章 その6.深入りしてはいけません









柚希さんが隣にいる私の存在に気付いた。





「…こちらは?」

「あ、私は」

「ミジンコです。」

「ちょっと、二宮先輩、失礼な。」

「、ミジンコなの?」



柚希さんの後ろから大野さんがピョコっと顔を出す。
お、大野さんまで。失礼しちゃいます。



「、なんか、忙しそう。
ミジンコになったり俺のぬいぐるみになったり。」

「…ぬいぐるみ?」



柚希さんが首をかしげて大野さんに言った。



「大野さんの、ぬいぐるみって何。」



先輩もまるで柚希さんのモノマネをするように、首をわざとかしげて私に聞く。




「物の例えをまんまと信じないで下さい、大野さん。」

「ふふ、」





大野さんがイタズラっぽい顔をして笑った。
そんな顔されたら、なんでも許しちゃいます、私。







/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp