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片思いの終わらせ方
第1章 その1.目で追いかけてはいけません
二人の後ろ姿を眺めながら、現実か夢かわからない状況に頭がボーっとしていた。
「なんだったんだろう、今の。」
大学ってこんなにキラキラ輝く場所だったんだ。あんなに素敵な人がいるなんて。先輩のフワッとした笑顔を思い出す。
小さくなる先輩の後ろ姿をまだ見つめる私に、隣に立つ有稀が横目で言った。
「、アレはだめよ。」
「え?なにが?」
「あんたには手に負えない男だって。」
「…もう、遅いかもです、有稀さん。」
こうして私は一目惚れに近い恋をした。
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