第8章 『仕事』
そして午前8時ごろに篠原さんがやって来て昨晩の件を話した。
「そんな事があったのか。俺も見たかったよ。
…安部さん、その霊が成仏したならもう問題はないんだね?」
「はい。問題は解決しました。しかし、こういった子どもの霊は尽きることはありません。第二、第三の霊が現れても全く不思議ではないんです。
なので、また今回のような現象があれば早めに依頼を下さい。」
(こういう私有地の中の問題は私が気がついても手だしが中々出来ないからね)
「そうか。俺たちもそんな子供の被害者が減るように精進するよ。
また今回のような事があったら直ぐに依頼すると約束しよう」
私はその言葉を素直に喜んで「ありがとうございます」と微笑みながらお礼を言った。
これで私の仕事が終わったので家へと帰ろうと思ったがドアが壊されてて住める状態では無いことを思い出し 篠原さんに私の家がどうなってるかを聞いて見た。
すると、もう新しいところは見つかってるよ と言ってくれ地図を持ってきて場所を教えてくれた。
そして前持って渡されてたのか鍵も貰えた。
「こんないい場所の部屋に暮らしていいんですか?ものすごく駅に近いですよ!」
(これなら今より長く寝れる!)
「ああ、君の好きなように使ってくれて構わないよ」
それに、君がCCGに入ってくれたらいつまでも使ってくれていいよ、とつけたされた。
「篠原さんも私の勧誘をたのまれてるんですか?
私の答えは変わりませんよ。家のドアの修理が済めば私は戻りますんで」
ニコリと笑って私は鍵と地図を鞄にしまい身仕度を整えた。
「では、お疲れ様でした。料金はこの口座に振り込んでください。」
と言って金額を書いた紙を差し出した。
「わかった。 CCGの件は心変わりしたらいつでも来てくれて構わないから」
「それでは失礼します」
最後の篠原さんの言葉をスルーして私はお辞儀をしてからCCGを後にした。
「さて!新しい住まいに向かうか!」
(金木君は無事にこの2日、いや明日からしか会えないだろうから3日間か、無事に過ごせたかな)
こうして私は帰路についた。