第7章 『宿泊』
翌日、私達は一緒に大学へと向かった。
朝ごはんは自分で持ってきた食料を使った。
昨日は色々あったせいですっかり忘れてしまっていた。そのせいで無駄にお金を使ってしまったなと少し反省していた。
大学につくと普段通りの授業を受けて過ごした。
そしていつも通り、サークルの活動を行っている部屋に向ったが、まだ西尾先輩は復活してないようで今日も活動は休みだ。
なので、大学が終わりそれぞれ帰路に着くことになった。
普段なら私も金木と一緒にあんてぃくに着いて行くのだが今日、明日と私は少し遠出の仕事が入っていて直ぐに家に帰ることとなった。
「私、今日明日って用事があるから今日はこのまま帰るね。」
「明日も?」
「うん、今日から泊り込みなんだ」
「…そっか。」
(明日は大学にも来ないってことだよね。
…この機会に陽菜ちゃんに頼りすぎるのをやめないと
負担になりたくない)
「明日は私いないから食事の時は気をつけて。
まだ呪具が出来てないから…」
「大丈夫!僕もいつまでも頼ってばっかりじゃいられないから。」
(いつか僕が助ける側に回れるように)
不安なんだろうけど私にそう感じさせないように精一杯強がって笑顔を浮かべている。
私はそんな金木を頼もしく思った。
「それじゃあ またね」
私はそう言って手を振り金木と別れ、家へと向かった。
この2日の間無事に時が過ぎることを願って。