第2章 『出会い』
「メイクOK!服OK!準備OK!よし、大学に行きますか!!」
私はビシッと指を指して身だしなみから持ち物まで確認してからカバンを持って外に出た。
電車に揺られながら大学の最寄り駅に着きそこからのんびり歩いていると前に同期の人を見つけた。
「おーい!金木君、おはよう」
私が元気良く声をかけるとその人はこちらに振り向いた。
「ああ、陽菜ちゃん。おはよう」
その人…金木研も優しい笑みを浮かべて挨拶を返してくれた。
私たちはそのまま合流し2人でキャンパスを目指して歩いた。
すると、後ろからバタバタと足音がする。
『こんな朝早くから大変だな〜』と思うが特に気にせず歩き続けていたがその音はどんどん近づいてきた。
「はよ〜!!陽菜!!
って、金木いんじゃねぇか!お前来んの遅えんだよ!!俺一人で寂しかったんだぞ!」
「え、ちょっとー!私がいたじゃんか!
スルーか?あの時の私は全てスルーされるのか!?」
「まあ、落ち着けって」
キラーンという効果音が聞こえそうなキメ顔で言われた。
「そんなカッコ良さげな顔してもダメですー」
とかなんとか言いながら私たちは大学に入っていった。