第6章 訪問
「貴方は……喰種が憎くないんですか?」
そして唐突にそんなことを尋ねてきた。
「その答えを聞いてどうするんですか?
憎んでるかどうかなんて私がCCGに入る入らないに一切関係してないですよ?
……もし、納得がまだなら支局に帰ってから私の事を調べてみたらいいですよ。
私の家の記録がきっとあるはずです。」
そう言うと亜門さんは納得できてない様だがこの場で私に聞くことは諦めたようだ。
それがわかったので私は真戸さんに「部屋のことはやっぱりお言葉に甘えます。よろしくお願いします」と頼み2人の背中を見送った。
その後部屋にもどると私は直ぐに携帯を取り出し金木に電話をかけ、今日止めて欲しい、と頼んだら「ええっー!!」と大声が電話から耳へと響いてきた。
まあ、いきなり泊めてなんて言われたら驚くのは当たり前のことなのでそのことは言及せずに頼んだ経緯を説明した。
事情を説明したら取り敢えず一泊は泊めてもらえることになった。
なので私は急いで部屋にある服や靴、化粧品、貴重品、そして食料を鞄に詰め込んでから壊れた扉を元の位置に押し込めて応急処置をしてから金木の家へと向かった。