第5章 『食事』
そして今は私の家に向かう道を3人で歩いている。
「別に大丈夫だったのに2人ともありがとう」
「僕の方が助けられてるんだから!
僕はこれぐらいしかできないし」
「別に」
(聞きたいこともあるし……)
そう言いながら私達は歩いてしばらくしたころにトーカちゃんが突然質問してきた。
「なあ、陽菜。お前はなんで喰種なんて助けんだ?」
「ん?あ、それ昼間に1度私に質問しようとしたこと?
えーっと…それは、私がどっちつかずだからかな。
人からすれば私は変な術を使うバケモノって見られるし。
喰種からすれば私は人間にしか見えないから仲間にはならないし。
当の私も自分がどっちかなんてわからない。
だから、困ってるなら助けることもあるよ。
それが喰種でも人でも。
まあ、襲われたりしたら勿論返り討ちにするよ?自分のことは自分で守るしかないんだから。」
「どっちつかず、か」
(本当にそれだけか?まだ、何か隠してる気がするけど話しそうにないな)
「まあ、凄い理由があるってわけじゃないってこと!
金木君は友達だから絶対にたすけるし裏切らない、それに守るよ?」
(力があるんだから。目の前の大切なものぐらいは守れる力が)
「///ぇ、あ ありがとう」
(なんか今のはドキッとした!)
そんな話をしながら歩いていると私の家のすぐそこまで来ていた。
私は自分の家の玄関ら辺を見ると白いコートを着た人が2人いることに気づいた。
(あれは、CCGだ…
このまま2人を連れていくはダメだね)
私はそう判断すると「家はすぐそこだからここまででいい」と言った。
「そ、ならバイバイ。
……あんたなら、あんてぃくに来たときにサービスしてあげる」
「陽菜ちゃん、本当にありがとう!
…僕に何かできることがあったら言ってね!それじゃ」
「うん、2人ともここまででありがとう、バイバイまたね」
そう言って私は2人がもと来た道を戻って行く所を見ていた。