第11章 『レストラン』
月山さんの案内で私達は荘厳な建物の前にいる。
「ここですか?」
(え…ドレスコードありそうなぐらい立派なんですけど。私ただの短パンとシャツですけど…)
想像以上に立派過ぎて違う意味でも焦ってきた。
「月山さん、僕達スーツやドレスなんて無いのでここは無理ですよ…」
(ここが例のレストラン。…取り敢えず場所は分かった)
金木も焦ったようでそう 月山さんに申し出た。
「それなら心配は要らないさ。僕が前持って連絡を入れたからね。
中に君たちに合いそうな物を用意してるよ」
「わざわざありがとうございます。」
「構わないよ。では、僕はこちらから先に入ってるからそこから入って中で準備してきてくれ」
そう言って月山さんは正面の大きな扉から中へと入っていった。
私達も隣の少し小さい扉から中へと案内された。
「着替えはこちらになります。
シャワーをお浴びしてからお着替え下さい」
「シャワー浴びるの?」
そう聞き返すと「殆どの方はそうして頂いてますので」と返され、私も汗を描いてるので流せるのは有難いし、汗でドレスを汚すのも忍びないので不審でしかないがシャワーを浴びて着替えることにした。
「じゃあ後でね、金木君」
「うん」
それぞれシャワー室へと入った。