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【ぬらりひょんの孫】兵庫伝説〜義賊さんと姫路城の姫〜
第2章 姫路城の姫
「…俺は良いと思うぞ」
突然、吉次郎が口を開いた。
「江戸の悪徳商人からは、あらかた金を盗んだだろう。別の場所で盗むのも悪くないと思う」
「そうだぜ!俺の昔の知り合いに裏で商売してる奴がいるから、そっちは問題ないぞ!」
二人の言葉に、男は観念した様に眉を下げた。
「…二人がそこまで言うなら盗みに行くか…」
この時にまだ男は知らなかった。
この先に待ち受ける運命の出会いと…
別れを。
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