ブラックラブ!after and another story
第4章 想いよ、永遠となれ。~玲央ver.~
玲央「よく見て、」
「え…?」
コインを指先で掴み、よく見た。リングになってる…。
これ、コインじゃない。コレはコインじゃなくて…
玲央「指輪よ」
「え・・・?」
玲央「小さいダイヤが埋まってるの、分かるかしら?」
「…あ」
よく見るとリングのところに何個かダイヤが埋められていた。高そうな指輪…でもなんでコインじゃなくて指輪…!?
玲央「あなたにあげたいの」
・・・え?
玲央「あなたにプレゼントしたかったのよ、それを」
頬杖をつき、微笑をうかべる玲央さん。
私はリング越しに玲央さんの顔を見た瞬間、涙がでてきた。
玲央「ちょ、どうして泣くのよ!?」
慌てて席をたち、私に沿いかける。
「だ、って…こんなの…」
玲央「え…?」
「女は…サプライズに弱いんです…っ」
ぽろぽろと嬉し涙がこぼれる私の背中を撫でながら、玲央さんはなによそれ、と笑った。
玲央「受け取ってくれるかしら、」
私は何回もコクコクと首を縦に動かす。
私も伝えなきゃ、ちゃんと。玲央さんにスキって。
「れ、お…さん」
玲央「なぁにそんな可愛い声で」
ふふっと笑う玲央さんの顔の前に私はずいっとガトーショコラの入った箱をさしだした。
玲央「これは…?」
驚いてる玲央さんの顔を見れずに、私は下を向いたまま
「…好き、です…!玲央さん。受け取ってください!」
顔が赤くなっているのが自分でも分かる。玲央さんは今どんな顔をしてうのだろう…。
私は思い切って顔をあげると、そこにはぽろぽろと涙を流す玲央さんがいた。