ブラックラブ!after and another story
第1章 想いよ、永遠となれ。 氷室辰也ver
あの電話から数日がたち、
そして、約束の11日がきた。
「あっ・・・」
寮をでるとすぐに氷室さんの姿が見えた。
顔が赤い。もしかして結構待たせた・・・?
いや、でも約束の時間丁度だし・・・
ともあれ駆け足で氷室さんの元に行く私。
「す、すいません!待たせちゃいましたか・・・?」
氷室「! いいや、今来た所だよ」
「・・・」
氷室「な、なんだ?」
「嘘くさいです」
氷室「えっ・・・あ、あはは。やっぱ隠し通せないか。いや、実は一時間前くらいからー・・・」
「一時間前っ!?」
嘘!?そんな早くから!?
マフラーもしないで氷室さん・・・!
氷室「楽しみすぎてさ、時間とかどうでもよくなってー・・・え?」
私は自分のマフラーをはずして氷室さんの首にかけた。
「これ・・・良ければ・・・」
氷室「でもこれじゃぁが寒いんじゃないのか?」
「わっ、私は・・・いいんです。ニット帽もあるし・・・」
恥ずかしながら言う私をみて氷室さんはクスッと小さく笑った。
「な、なんで笑うんですか?」
氷室「いや、なんでも。」
氷室さんはマフラーを巻いて顔の半分を隠した。
氷室「あったかい。ありがとう」
「い、いぇ・・・」
笑顔眩しすぎ・・・汗
ん・・・まぁ、その・・・
それが花宮さんからもらったマフラーってことだけは黙っておこう←