ブラックラブ!after and another story
第1章 想いよ、永遠となれ。 氷室辰也ver
pppppp
「ひゃうっ!?」
いきなりの着信音に驚き変な声がでた。
見てみると、氷室さんからだ。
心臓がドクンと音を鳴らす。
おそるおそる私は電話にでた。
「・・・もしもし…」
『……。』
「・・・?もしもし…氷室さん?」
『………』
「氷室さんっ!!」
『あ…、?』
「どうしたんですか?」
『えっ、いや、なんでもない。ちょっとぼぅっとしてた。』
「そ、うですか・・・。」
どうしたんだろう氷室さん。
声だけでも分かる。なんか調子悪そう。
大丈夫かな・・・。
『ところで、今度空いてる日っていつ?』
「え、空いてる日、ですか?」
『うん。できれば2月14日前かな』
2月14日・・・バレンタイン。
そして、決断の日ー・・・。
「じゅ、11日とかの、午後からなら・・・」
『良かった。その日は俺も空いてたよ。じゃぁさ、・・・
デートしよう』
「・・・・は?」
『あれ、聞こえなかった?デートしようって。駄目か?』
「・・・や」
いやいやいやいや!?
ちょちょちょおおおーーーー!?
待って今の時期ってブラックラブ皆緊張~とかどうなっちゃうの~とかシリアス系の雰囲気じゃないの!?
「~♪」っていういつものノリなの!?
氷室さん、あなたこんな時でも直行突破ですか。
えぇ、男前ですね全く。
「・・・・いいですよ」
『やった。ハハッ・・・でも、しぶしぶって声だね。やっぱこのタイミングは空気的によくなかったか?』
「あなた分かって・・・!?」
『でもデートしたい。しようよ。との最初で最後のデートかもしれないだろ』
「っ・・・!」
『じゃぁ、11日のー・・・そうだな、6時かな。そっちまで迎えにいくから用意してて。じゃっ』
pi