ブラックラブ!after and another story
第4章 想いよ、永遠となれ。~玲央ver.~
話によると、今日ショッピングで服を買ってると、福引券がもらえたようで。どうせテッシュしかもらえないだろうと思いながらやると、豪華ディナーセットが当たったという。
そして、ディナーセットと持ち帰るとなんと、どう見てもクリスマスディナーセットのあまりものだったようで。豪華は豪華だけど、さすがに一人じゃ食べきれない量だったし、デザートが多めなディナーセットだったので、電話をくれたようで。
玲央「急に呼び出しちゃってごめんなさいねぇ」
「いえ、それにしても、豪華ですね…量もすごい」
玲央「でっしょ~?ショートケーキにシュークリーム。マカロンだってこんなにほら」
両腕を大きく開く玲央さん。確かにデザート多めだけど、ローストビーフにバルメザンチーズがたっぷりかかったサラダ、それに魚介をふんだんに使われたパエリア・・・。
「これ、食べきれますかね」
玲央「んー、まぁいざとなったら隣の小掘にでも食べてもらうわ♪」
oh...小掘さん、頑張れ・・・。
玲央「さ、食べましょう?」
「ではお言葉に甘えて…ん?」
玲央「あれ、どうしたの?」
「や、その…」
THE クリスマス!なメニューの中に、不釣り合わせといったらなんだけど、あんまり関係なさそうな、シンプルなパイが目にはいった。
疑問に思い、私は思い切って質問した。
「あの、このパイは?」
指をさして首をかしげる姿をみて、玲央さんはふふっと笑いながら答えてくれた。
玲央「それは私の手作りなの」
「えっ!?そうだったんですか!?」
玲央「これらとのイメージが違ったから聞いたの?」
「え、あ…」